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FRESH−2V 1号機  製作の工程

雌型 凹型が出来るまで

 雌型 凹型が出来るまで

写真-1


マスターモデルの整形です。マスターモデルは、「パイン集成材」で作っています。

丸く整形するのに、ガムテープの使い切った中の芯と万力を使って、その芯の中に胴体を通して、左手に持った布ヤスリの上に胴体を載せ、右手で胴体をクルクルと回します。これで、かなり丸く削れます。

写真では、すでに、主翼・尾翼のパイロンが着いていますが、この辺の加工をする前に、行った方が楽です。

写真-2


マスターモデルの整形が終わりましたら、ノーズコーン部分の仮止めをはずし、更に、半分に割って、これで、マスターモデルは4分割されました。

これに、下塗り→上塗りとしていき、木目を消し、最後は、コンパウンドで磨きます。

写真-3


マスターモデルを、ちょうど、棚板に使おうと取ってあった、t=18mmランバーコアに貼り付けます。

このとき、ランバーコアにマスターモデルを載せてボールペンでなぞります。そのペン位置に合わせて、真ん中に隙間が空くように、荷造り用のテープを貼ります。

この隙間の部分に、5分硬化型のエポキシ接着剤を着けて、マスターモデルを載せて固まるまで手で押さえます。荷造り用のテープは樹脂が着いても、硬化するとパカっと取れます。

写真-4


「離型剤No-10」を刷毛で塗布します。150gの缶から小瓶にピペットで移して、使っています。万が一、缶を倒したら・・・、小瓶であれば、被害は少なくて済みますね。


塗布状況ですが、

1 刷毛で全体に塗ります。

2 ティッシュで全体を撫でます。

3 刷毛で全体に塗ります。

4 ティッシュで全体を撫でます。

5 刷毛で全体に塗ります。

          このようにしてみました。

写真-5


ゲルコートを塗りつけます。初め、写真の様なゴムベラを使っていたのですが、半円形の曲面のため塗りづらく、後半は、馬毛の刷毛を使いました。これは、塗りやすかったです。

40g混合してみました。

主剤をカップに取り計量。硬めなので、ドライヤーで温風を当てながら、柔らかくします。硬化剤を投入。

使い慣れた、幅5cmのゴムベラを使ってみました。マスターモデルが隠れるほどの厚みになるように、「うん、うん、延びも良い!」と思って・・・、いたら・・・、写真には、ありませんが、部分的に、あちこちで、「はじき」はじめました!。「お〜、さすが離型剤No.10!」と思ったのですが、感心している場合ではなく、「平面に塗っているのではないので、全体に均等な厚さにしないと、薄い部分は引っ張られるのか・・・」、とにかくあちこちに、筋状・点状ではじいています。正直なところ、この「はじき方」は、見た目気味悪く「鳥肌」ものです。

「どっぷりと重ねるしかね〜」と気合いを入れて、一面にど〜っと・・・、この時は、温度も下がってゲルコート自体は結構「硬め」で、「よしよし」ということにしました。

20分ぐらい放置しましたが、表面の感じは変わらず「いつクロスを乗せられるの?」と思い、登場です! 電球式樹脂硬化ボックス! 入れて5分もしないうちに、表面がなめらかに延びていきます。「お〜、綺麗!」もつかの間、「はじき」が現れました。ヘラ片手に、ゲルコートを盛りつけます。でも、この時に思ったのです。こんなに「はじく」割には、「流れ出る」感じがありません。型の下の方に「溜まる」訳でもありません。「いいね〜」と満足。

25℃キープの中で、40分で指紋が付く程度の硬化状況です。クロス積層に移ります!

一つ目の型では、こんな感じですが、2つ目からはゲルコートの硬化が遅いので、混合時から熱を加え、全面にゲルコートを塗った後には、すぐに電球式樹脂硬化ボックスへ入れて、「はじき」の出たところは、ヘラで修正しました。

そんな感じの流れ作業で、同時進行でクロスの用意をしながらやっていたら、「お〜、指紋も付かないぐらい硬化している部分がある!!」となり、慌てて積層に移りました。

やはり、電球の近くは、温度が上がって、そこから硬化が始まるようです。

全体的には、このゲルコート塗布後の管理で、平均30分ほどで、積層可能な、指紋が付く程度のべたつき(タックフリー状態)状況です。部分的には、「柔らかい」ところもありますが、待てないので積層に移ります。あとで、引きつらなければ良いのですが・・・。大丈夫でした。

このゲルコート、熱が加わると、表面がなだらかになりますが、それでいて、ダラーとたれていきません。複雑な曲面にもフィットしています。このゲルコート、試作品とのことで、早く販売していただきたい!!

写真もその都度撮りたかったのですが、私の手のラテックスグローブはゲルコートや樹脂やらでベトベト。カメラにも「リケイザイNo.10処理」をしておけば良かったと思いました(笑)。

離型剤ですが、離型もばっちり、それでいてはじかない。「ゲルコート用離型剤No11」そんなのが欲しいです!(ブレニーさんお願いします!)

写真-6


ゲルコートに指紋が付く程度のべたつき(タックフリー)となったところで、1平米100gのガラスクロスを「GM−6600」で3プライします。一枚ずつ貼り付けていきますが、はじから皺にならないように、ラテックスグローブをはいた手でクロスを馴染ませていきます。この感覚が良いんですよね。ゲルコートにクロスがくっつきますから、曲面・エッジ部でもクロスが「浮かない」のです。すなわち、ガラスマットを使う必要がない・・・、のです。この樹脂、染み込みも良いのですが、延びも良いです。AM1:30分、作業終了。

積層後は、電球式樹脂硬化ボックスに入れます。平均25℃キープとします。

写真-7


48時間後、脱型です。

クロスの端は、樹脂で固まって針状となり、手に刺さって危険です。ゴム手を履いて作業すると安心です。

離型剤No-10の威力は凄いです。t=3mmランバーコアとガラスクロスの隙間からパテベラを忍びこませ、一周させます。パキパキ音がします。パカッと簡単に脱型します。

それと、ゲルコート・・・、真っ黒で、まるで石炭のようなカチンコチンの硬さなのですが、ひねりにも強く、フレキシブルです。やはり、早く商品として欲しい。皆さんも掲示板に署名願います!

** ご安心を・・小生どもも・・商売ですので
***** クロゲルGM-1840 新発売 2002.11月 (にこっ)


写真-8


トラブル発生!!

4分割のうちの最後の一つ・・・。ピキ・パキと音はするのですが、脱型しない・・・。

バコ・・・、脱型した。主翼パイロン部分のバルサ整形した柔らかい部分が脱型した雌型にくっついてきました。この部分、ノミで突っついたら簡単に取れましたので、離型不十分というより、弱い部分で、取れてきた感じです。



写真-9


雌型を「離型剤No-10」で離型処理します。処理方法は、雌型作成時と同様です。

カーボンクロス(1平米200g)を「GM−6800」で2プライ積層します。この樹脂も染み込み良好です!! でも、この染み込み良好に甘えすぎた・・・。

電球式樹脂硬化ボックスに入れて、30℃キープ・・・。

写真-10


 6時間後、かなり硬化しています。

雌型からはみ出たカーボンクロスを雌型のフランジ部分に沿わせてカッターでカットします。慎重に正確にカットしておけば、左右張り合わせ時、修正が最小限で済み、楽です。

24時間後・・・。ちょっと我慢できなくなって、雌型をひねると、パカッと取れて床に抜け落ちてしまいました。2プライで、カチンコチンの硬さです。強度充分です。満足!!

しか〜し、樹脂の含浸性良好に甘えすぎた・・・、部分で、クロスにはしみ込んでいますが、雌型との間まで流れていない部分があって、ところどころ、もろにクロスが出ています。「あらあら・・・」。

気を取り直して、まずは、左右張り合わせに移ります・・・。

写真-11 12


幅15mmほどにカットしたカーボンクロスを、片側に、5分間硬化型エポキシ接着剤で点付けします。これを、左右張り合わせの「のりしろ」とします。接着前に、胴体側はヤスリで荒らしておきます。

パテベラで、この「のりしろ」を中に押し込みながら左右合わせます。手で押さえながらマスキングテープでグルグル巻きにしてしまいます。

刷毛を棒に着けます。この刷毛に「GM−6800」を着けて、胴体の前と後ろの解放部から差し込んで、「のりしろ」に着けていきます。

一通り着けたところで、電球式樹脂硬化ボックスへ。

マスキングテープを取りまして、先ほどの、樹脂の含浸不十分な部分の修正に入ります。

「クレーター」になっている部分に、GM−6800を垂らして、マスキングテープをその上から貼ってしまいます。これで、硬化後にマスキングテープを取れば、綺麗になっています。勿論、ペーパーでの修正も必要ですが・・・。

 準備 電球式樹脂硬化ボックス (DC-BOX) の製作

 
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